スキャナー・ダークリー あらすじ
近未来のカリフォルニア。そこでは物質Dというドラッグが蔓延し、社会問題になっていました。その対抗策として考えられたのが、覆面捜査官の潜入捜査。ボブ・アークターは壇上に立ち、聴衆に向かって潜入捜査の体験を演説します。複雑に顔や体が写り変わる、特殊なマスクスーツを着て…。彼も覆面捜査官のひとりであり、スーツによって中の人物が誰なのか特定できないように配慮されているのでした。
演説中に言葉に詰まるボブ。潜入捜査で物質Dの常習者とつるむうちに、彼自身もいくらか摂取してしまっている状態でした。常習者の二人との生活は妄想にとりつかれたようにデタラメなものですが、ボブはそのうちに幻覚を見るようになり、捜査官のオフィスで受けた検査では、脳の損傷がはじまっていると診断されます。オフィスでは捜査官全員が特殊なスーツを被っているために、上司と面談をしていても、相手が誰であるかわかりまん。
ある日同居人の常習者バリスがオフィスに訪れて、ボブが密売人であるという推測を密告。そのためにボブは上司からボブ・アークターを、つまり自分自身を監視するように命じられることになります。自分自身を監視するという異常な状況と、物質Dによる幻覚で彼の精神は追い詰められていくーー
フィリップ・K・ディックの小説『暗闇のスキャナー』が原作で、とても忠実に映像化されています。そこには原作に対するマニアックな情熱を感じました。そして映像化の手法にはオリジナリティがあり、実写で撮った俳優の演技をトレースしてアニメーションにするというもの。物悲しくもあり、バカバカしくもある、ドラッグへの依存を描くことに、アニメーションがうまく効果を発揮していました。
紹介している情報は、2022年3月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細は各配信サービスの公式ホームページにてご確認ください。
スキャナー・ダークリー 出演者・スタッフ
| 監督 | リチャード・リンクレイター |
|---|---|
| 脚本 | リチャード・リンクレイター |
| 原作 | フィリップ・K・ディック 『暗闇のスキャナー』 |
| 製作 | アン・ウォーカー＝マクベイ トミー・パロッタ パーマー・ウェスト ジョナ・スミス アーウィン・ストフ |
| 製作総指揮 | スティーヴン・ソダーバーグ ジョージ・クルーニー ジョン・スロス ベン・コスグローヴ ジェニファー・フォックス |
| 出演者 | キアヌ・リーブス |
スキャナー・ダークリー 予告編動画
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