映画『アイアンマン3』(2013)あらすじ・感想・レビュー

画像:https://www.youtube.com/watch?v=OAhycM1Fg0Y

あらすじ

『アイアンマン3』は、アメリカのマーベル・コミックスが出版するコミックのキャラクター「アイアンマン」をベースにしたスーパーヒーロー映画である。

物語は前作である『アベンジャーズ』の終盤でのトニー・スターク/アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)の戦いから始まる。トニーは疲れ果て、寝ていることが多くなっていた。彼は、ある日自宅に侵入してきたテロリスト組織「テン・リングス」の指導者マンダリン(ベン・キングズレー)から脅迫を受ける。

マンダリンの脅迫によってトニーは彼と対峙することになるが、その直前に起こった自宅のテロ事件によって彼は瀕死の重傷を負ってしまう。回復のためにトニーは、手術で埋め込んだアーク・リアクターを取り外し、心臓を人工心臓に置き換える。しかし、アーク・リアクターを取り外したことでアイアンマン・アーマーが稼働不能になってしまい、トニーはアイアンマンとしての能力を失ってしまう。

トニーは、科学者であり旧友のエイミー・エラー(レベッカ・ホール)が率いる「エクストリミス計画」を利用してアイアンマンの能力を取り戻そうとする。しかし、エクストリミス計画によって新たな敵「キリアン」(ガイ・ピアース)が生まれ、彼が率いるテロリスト組織「AIM」の野望が明らかになる。トニーは、アイアンマン・アーマーを修理することを諦め、自分自身がアイアンマンであることを証明するため、体を張ってキリアンやAIMに立ち向かっていく。

ストーリーは、アクションシーンが豊富でスリル満点だが、同時にトニーが抱える心理的な問題にも焦点を当てている。トニーは、自分がアイアンマンであることを認めることによって、彼の人生や周りの人々にどのような影響を与えるかを考える。また、トニーは、アベンジャーズとの戦いでPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいる。彼は夜も眠れず、彼の恋人であるペッパーにも心配されている。一方、テロリストのマンダリンがアメリカを脅かしており、アイアンマンは彼に対抗するために戦わなければならない。トニーは、彼の友人であるローディと共に戦いに向かうが、彼はマンダリンによって自宅を破壊され、ほとんどのアイアンマンスーツを失ってしまう。

トニーは、自分が残されたアイアンマンスーツでマンダリンと戦うことを決意するが、彼は自分自身を危険にさらしてしまう。彼は、新しいスーツを開発するために、かつての恋人であるメイアが経営する科学研究所に向かう。彼は、自分の心の問題を克服するために、10年前に彼と一緒に働いていた科学者のオルドリッチ・キリアンに会うことにする。キリアンは、新しいテクノロジーでトニーを説得し、彼を自分の計画に引き込もうとしている。

トニーは、キリアンの計画が世界を破滅させることになることを知り、彼のスーツを取り戻すためにキリアンと戦うことを決意する。トニーは、ペッパーやローディなどの友人たちと協力して、キリアンとその手下たちと戦う。最後に、トニーはキリアンを倒し、ペッパーを救出することに成功する。

アイアンマン3は、スリリングなアクションシーン、派手な視覚効果、トニーの心理的な問題など、様々な要素を詰め込んだ作品となっている。アベンジャーズの戦いの後、トニーが抱える心の傷と彼の苦闘が描かれており、アイアンマンとしての彼の成長も見ることができる。また、新しいテクノロジーやキャラクターの登場もあり、シリーズファンにとっては楽しめる作品となっている。

出演者・スタッフ

【キャスト】

  • トニー・スターク / アイアンマン:ロバート・ダウニー・Jr
  • ペッパー・ポッツ:グウィネス・パルトロウ
  • エイブ・マコーネル:ドン・チードル
  • ジェームズ・”ローディ”・ローズ / ウォーマシン:ターレンス・ハワード
  • エレン・ブランドト:ステファニー・スージュ
  • マンダリン:ベン・キングズレー
  • エクストリミス・ガール:レベッカ・ホール
  • ハーレイ・キーナー:タイ・シンプキンス

【スタッフ】

  • 監督:シェーン・ブラック
  • 製作:ケヴィン・ファイギ、ジョン・フェヴロー
  • 脚本:シェーン・ブラック、ドリュー・ピアース
  • 音楽:ブライアン・タイラー
  • 撮影:ジョン・トール
  • 編集:ピーター・S・エリオット

予告編動画

映画『アイアンマン3』(2013)の批評

「アイアンマン3」は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の一作品であり、主人公のトニー・スタークが前作「アベンジャーズ」での出来事によって悩み、自らのアイデンティティについて探求するストーリーです。

まず、本作のアクションシーンは迫力があり、スリル満点です。トニーがアイアンマンスーツを駆使し、バトルを繰り広げる姿は、観客を圧倒する。また、新型のアイアンマンスーツの登場や、トニーが自宅で発明する様子など、シリーズの中でも特にテクノロジーに関する要素が強く描かれており、ファンはもちろん、SF好きにも楽しめる作品となっています。

しかしながら、本作の最大の魅力は、アクションシーンだけではなく、トニーの心理的な成長や、キャラクターの掘り下げにある。トニーは、前作「アベンジャーズ」での出来事によって、自分がアイアンマンであることの重さや、彼の人生や周りの人々に与える影響を考えるようになる。彼がアイアンマンであることによって、自らを守るだけでなく、周りの人々を危険にさらしてしまうことを自覚し、アイアンマンスーツを着ることに対する葛藤や、自分自身をどう見せるべきかについて深く考えるようになります。

また、トニーが出会う新キャラクターの一人である少年・ハーレイによって、トニーは自分自身を見つめ直すことになる。ハーレイはトニーが自分自身を見失っていることに気付き、彼をサポートする存在となる。トニーとハーレイの掛け合いは非常に鮮やかであり、トニーがハーレイを通して新たな気づきを得る描写は非常に印象的です。

ただし、本作には批判的な意見も存在する。例えば、物語の結末が予想しやすいという点や、ストーリーの中でのトニーの言動が偏ったものになっているという指摘がある。物語の結末が予想しやすいという批判については、確かに一部の観客にとっては意外性に欠けると感じるかもしれない。しかし、これは単に映画のストーリーについて熟知している観客にとっての話であり、初めて『アイアンマン3』を観る人にとっては驚きの展開があるかもしれない。また、この映画は単なる物語の展開だけでなく、キャラクターの成長や深層心理にも焦点を当てているため、物語の予想がついてもそれを補って余りある価値があると言えます。

一方、ストーリーの中でのトニーの言動が偏ったものになっているという批判については、作中でのトニーの言動や行動が不適切だと感じる人もいるかもしれない。しかし、トニーは前作までの出来事で多くの苦難を経験しており、そこから成長してきたキャラクターであるため、一見偏っているように見える言動や行動には彼なりの理由があるのでしょう。

また、本作の監督シェーン・ブラックは従来のアイアンマンシリーズとは異なるテイストで映画を作り上げており、これについては好みの分かれるところかもしれません。ただし、彼が持ち味とするブラックユーモアや緻密な脚本、見事なアクションシーンなどは、映画ファンにとっては見逃せないものであると言えます。

総合的に見て、『アイアンマン3』はアイアンマンシリーズの中でも高い評価を受ける作品であり、豪華なキャスト陣や見事なアクションシーン、心理的な問題にも焦点を当てたストーリーが、観客を引き込んでくれる。批判的な意見もあるが、それでも全体的には高く評価される作品と言えるでしょう。

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